心理療法のご案内

心理療法のご案内

当研究所ではゆったりとした時間と空間の中で、心の問題や感情を整理し、より良い方向へと自ら進んで行ける様に、医師および臨床心理士がお手伝い致します。次の心理療法を中心に行っています。

カウンセリング

問題を抱えた患者さんと心理療法の専門家との面接を通して、患者さんの訴えにひたすら聞き入り、共感し、支持的に関わることにより、患者さんが自らを見つめ、自己成長が促され、行動変容を起こすことができる様に援助します。

催眠療法

不安障害、気分障害、慢性の痛み、およびその他の身体の健康と心の健康の問題を抱えるクライエント (以下CL) 全てが対象となります。CLが日々認知している考え方や日々行っている行動の多くは無意識的な過程で起きます。CLが既に持っている無意識の中にある資源を発見あるいはそれを刺激し、不適切な思考や行動の変容を促すことができる様に催眠を使って援助して行きます。

例えば、人前に出ると動悸するCLに対しては、催眠導入してから、「人前に出てもいつも落ち着いて楽にして居られます」と暗示すると効果がある場合があります。過去に成功した体験があれば、それを利用することも出来ます。眠れないCLに「眠りなさい」と明示する替わりに「眠たくなってくる」と暗示すると効果がある場合があります。 兎にも角にも、催眠は心地の良いものであり、比較的効果が早く出る治療法ですから、大いに活用して楽しい人生を送りましょう。
(担当:長谷川明弘:火曜日午後)
(担当:飯森 洋史:火曜日午前、木曜日・日曜・祭日<不定期>)

EMDR療法

トラウマについて、映像、否定的な自己評価、置き換わるべき肯定的な自己評価、その妥当性、映像と否定的な自己評価に焦点を当てた時の感情、その強さ、身体感覚等に焦点を当てながら、セラピストの手の動きに合わせて、クライエントに1回25往復程度の素早くてリズミカルな眼球運動行って頂く。その後、その時の気づきについて報告を求め、その報告に焦点を当てながら眼球運動を行う。この様な作業を繰り返し続ける事により、クライエントが十分な肯定的自己評価が獲得できるようになります。治療を行った後にクライエントに報告を求めると「トラウマの記憶を想起しても何も感じない。すごい!」といわれる事が多く、セラピスト自身もその変化に驚いてしまいます。特に単回のトラウマについては短期間でその効果は絶大と思います。
(担当:飯森 洋史:火曜日・木曜日)

認知行動療法

私たち人間は経験から学ぶ生き物です。私たちの考え方や振る舞い方は、これまでの経験に強く影響されています。病気やストレスに長くさいなまれれば、思考やものごとの捉え方は暗く偏っていきます。何をどうすれば今よりよくなるのかわからなければ、自分を追い詰める対処法を繰り返してしまいます。しかし、それは本来の姿の一面に過ぎません。人間はまた発見する生き物でもあります。自信を失くし、無為だと‘思う’時でも、必ずできていることはあります。偏った見方によって目くらましにあっているのです。あるいは、能力がないのではなく、他の上手いやり方を習っていないだけだったりもします。認知行動療法は、ものごとの捉え方〔認知〕や対処法〔行動〕のレパートリーを増やすことで、自分で問題を解決していける自信〔自己効力感〕に繋げることを目標にしています。不安や落ち込みを無くすのではなく、不安になったり落ち込んだりしても、それ一色に呑み込まれないでやりたいことができれば、現実に生活しやすくなるでしょう。問題や症状を改善するために、様々な技法を計画的に組み合わせていきます。クライアントがその人らしく生活していけることが大切ですから、クライアントにも主体的に治療に関わって頂きます。効果を上げるためには、面接場面はもちろん、ホームワークとして日常生活の中でも行われることが不可欠です。セラピストと協力して、まずは問題解決の糸口を探してみませんか?
(担当:吉永 美穂:月曜日)

精神分析的心理療法

精神分析的心理療法は、精神分析的な理解や技法をベースにしながら今日的な要請に即して修正・工夫された面接技法です。精神分析的な視点から、現在の心の問題を一見関係の無いようなものまで含めて、たくさんの要因が絡み合った結果として捉えていきます。違和・不調に苦しむ時、心の中ではどんなことが体験されているのでしょうか・・・。セラピーでは、思い浮かんだことを自由に話していただきます。セラピストは、お話しに耳を傾けながら黙って聴いていることもあれば、質問や介入を行うこともあります。

今まで気づかなかった心の内面に触れたりそれを言葉にしたりすることを通して、自分自身についての理解を深めていきます。面接は、クライアントとセラピストの共同作業です。内面の深いところでの変化をめざした心理療法になりますので、年単位の面接となることが珍しくありません。また、毎週の面接が意味を持つという特性もあります。ゆっくりと自分自身に向き合うことをしてみたいと思われる方にお勧めいたします。
(担当:小泉 桃代:水曜日)

コラージュ療法

「持ち運べる箱庭」として1987年に森谷寛之が発案し、「心理療法」として以来、色々な場面で使われ、高い治療的効果が報告されています。やり方は簡単であらかじめ切り取ってある写真の中から「好きなもの、気になるもの」を取り出し台紙に貼って完成させます。心の問題に関係して、身体症状がでてきている(めまい、頭痛、下痢などの身体症状)時や困っている状態(不登校、引きこもりなど不適応状態、視線恐怖などの強迫行為など)の時に、心の問題を言葉にすることは難しいと思います。

コラージュを制作することで、そうした心のモヤモヤとした感情を表現・整理し心の内面を意識化することができるようになってきます。コラージュ作品の中でいろいろと表現していくと、心の問題も整理され、現実においても良い変化が起きてくることのです。自己主張を得意としない日本人には向いている療法だと思います。話をしっかり受け止めてくれる聞き手と同じようにコラージュ制作を見守っていきたいと思います。
(担当:松田 正子:金曜日)

臨床動作法

心理療法の多くがセラピスト-クライエント関係に「言葉」を介在させ、言葉を手段として進めていくのに対して、動作法は「動作」を手段とするわが国オリジナルなものです。動作に「伴う体験とその仕方」に力点が置かれる。動作課題を適切に遂行できるようにセラピストが援助していく中で、例えば、クライエント自らが自分自身の身体の感じ(自体感)に気がつくようになり、次第に自分の身体が勝手に動いているように感じ(自動感) たり、自分以外のものに動かされているように感じ(被動感) たりしていたものが、自分の身体を自分で動かしているという感じ(主動感) へ変化します。「してもらう体験」から「自分でする体験」へ変化することにより自己コントロール感が得られる様になります。この様な面接室で得られた「体験様式の変化」が、日常生活の中での様々な不調感、不安定感、無力感などの症状の好転へ結びついていきます。この方法は広範な心理治療のあらゆる分野で著しい成果を挙げています。
(担当:長谷川明弘:火曜日午後、山口 久恵:土曜日)

自律訓練法

自律訓練法はドイツの精神科医シュルツが開発したリラクセーション法です。人間の身体には「自律神経」が備わっており、体温を調節したり心臓を動かしたりなど自然に体内機能を調整してくれています。しかし慢性疲労、緊張状態の持続、睡眠不足などのストレスが続くと自律神経の調整がうまく出来なくなってきます。それによって微熱、のぼせ、冷や汗、動悸、息苦しさなどの症状が出現してくるのです。

「自律訓練法」は自ら「公式」を繰り返すことで自己催眠の状態をつくり、自律神経のバランスを整えることで体調を改善させます。また集中力を高める効果、疲労を短時間で回復させる効果もあります。医療現場では特にあがり症、対人恐怖などの社交不安障害や自律神経失調症などにも利用されていますが、教育場面での集中力向上、職場の健康増進、更にスポーツ選手のイメージトレーニングや宇宙飛行士の健康維持などにも幅広く利用されています。
(担当:小泉 桃代:水曜日、松田 正子:金曜日)

うつ病の認知行動療法

誤った見方や考え方を修正し、行動変容を促し、患者さんが当面の問題への効果的な対処法を身につけることができるように指導します。
(担当:吉永 美穂:月曜日、松田 正子:金曜日)

ブリーフセラピー

困っていることを絞り込み、その解決のために短期間で効果的・効率的な治療効 果が上げられるように工夫された心理療法です。 「個人」や「個人間」、「家族」を含めた「集団」、企業などでの不適応など 「組織」対「個人」への心理学的支援に適しています。家族療法に属していますが、家族全員の来談を必要としていませんので、お子さんのことを取り上げて保 護者が来談しての支援も可能です。 同様に、部下のことで上司が来室されて対応策を一緒に検討することも可能です。
(担当:長谷川明弘:火曜日午後)