当クリニックではゆったりとした時間の中で、心の問題や感情を整理し、より良い方向へと自ら進んで行ける様に、医師および臨床心理士がお手伝い致します。次の心理療法を中心に行っています。



カウンセリング

問題を抱えた患者さんと心理療法の専門家との面接を通して、患者さんの訴えにひたすら聞き入ることにより、患者さんが自らを見つめ、自己成長が促されられるように努力し、行動変容ができる様に援助します。


臨床動作法

心理療法の多くがセラピスト-クライエント関係に「言葉」を介在させ、言葉を手段として進めていくのに対して、動作法は「動作」を手段とするわが国オリジナルなものです。動作に「伴う体験とその仕方」に力点が置かれる。動作課題を適切に遂行できるようにセラピストが援助していく中で、例えば、クライエント自らが自分自身の身体の感じ(自体感)に気がつくようになり、次第に自分の身体が勝手に動いているように感じ(自動感) たり、自分以外のものに動かされているように感じ(被動感) たりしていたものが、自分の身体を自分で動かしているという感じ(主動感) へ変化します。「してもらう体験」から「自分でする体験」へ変化することにより自己コントロール感が得られる様になります。この様な面接室で得られた「体験様式の変化」が、日常生活の中での様々な不調感、不安定感、無力感などの症状の好転へ結びついていきます。この方法は広範な心理治療のあらゆる分野で著しい成果を挙げています。(担当:山口久恵、飯森洋史、宮田敬一


催眠療法

暗示により無意識的な努力を活性化させて、不適切な思考や行動の変容を促すことができる様に援助して行きます。(担当:川嶋新二、飯森洋史、宮田敬一)


精神分析的精神療法

患者さんの対人関係上の葛藤に対して、共感的で積極的な介入を行うことによって、現在の社会生活に適応できる様に援助していきます。


認知行動療法

誤った見方や考え方を修正し、行動変容を促し、患者さんが当面の問題への効果的な対処法を身につけることができるように指導します。


自律訓練法

公式化した自己暗示法を練習することによって、心身のリラックス感とコントロール感が自分で体得できるように指導します。


ブリーフセラピー

人の悩みや問題は、人と人の間で起こり、長く維持されています。それゆえ、ブリーフセラピーや家族療法では、そのような人と人との間の同じやり取りに焦点をあて、それを変えてもらうことで変化を導きます。つまり、悩みや問題がどうして起こるのかではなく、どうしたら問題が解決するかに焦点をあてた、現実的な療法なのです。ブリーフセラピーは、個人的なレベルでの自分と問題(悩み)との同じやり取りだけでなく、家族組織、学校組織、会社組織における人と人の間で繰り返される、同じやり取りも扱います。そのうち、家族療法というのは、特に家族内の同じ繰り返しに焦点をあて、それを変えるように援助する方法です。このような対人的なコミュニケーションパターンに焦点をあてて、患者さんや家族と関わると、問題の原因を掘り下げなくても、結果的に比較的短期間で問題の改善が見られるのです。(担当:宮田敬一)


EMDR

トラウマについて、映像、否定的な自己評価、置き換わるべき肯定的な自己評価、その妥当性、映像と否定的な自己評価に焦点を当てた時の感情、その強さ、身体感覚等に焦点を当てながら、セラピストの手の動きに合わせて、クライエントに1回25往復程度の素早くてリズミカルな眼球運動行って頂く。その後、その時の気づきについて報告を求め、その報告に焦点を当てながら眼球運動を行う。この様な作業を繰り返し続ける事により、クライエントが十分な肯定的自己評価が獲得できるようになります。治療を行った後にクライエントに報告を求めると「トラウマの記憶を想起しても何も感じない。すごい!」といわれる事が多く、セラピスト自身もその変化に驚いてしまいます。特に単回のトラウマについては短期間でその効果は絶大と思います。(担当:飯森洋史)


行動療法

行動療法は人間や動物の実験・研究を通して科学的に実証された「学習理論」を用いて、困っていることを治療・改善・解消する心理療法です。行動療法では、人間の行動(行為、思考、認知、身体反応の全てを含みます)は学習によって形成されていると考えています。そして症状や困っている行動は、必要な行動の未学習の為(例:他の方法がわからないので引きこもる)、学習が不足している為(例:やってみるがうまくいかない)、学習が過剰な為(例:不安を下げるために手を洗い続ける)のいずれかによって維持されており、それを適切に学習し直すことで困らない行動に修正できる、と考えます。その為、面接では�困っている行動の前に何があったのか、それにどのように反応した結果、どうなったのかを分析し、その反応・維持要因を探す作業(行動分析)、�それを困らない行動に修正するための練習を重ね、困らない行動に習慣づけていく作業(治療技法の適用)を行ないます。面接は患者さんと臨床心理士との共同作業です。一緒に協力して困っている問題を解消していきましょう。 (担当:山本理真子)
⇒ Case-1


精神分析的心理療法

精神分析的心理療法は、精神分析的な理解や技法をベースにしながら今日的な要請に即して修正・工夫された面接技法です。精神分析的な視点から、現在の心の問題を一見関係の無いようなものまで含めて、たくさんの要因が絡み合った結果として捉えていきます。違和・不調に苦しむ時、心の中ではどんなことが体験されているのでしょうか・・・。セラピーでは、思い浮かんだことを自由に話していただきます。セラピストは、お話しに耳を傾けながら黙って聴いていることもあれば、質問や介入を行うこともあります。今まで気づかなかった心の内面に触れたりそれを言葉にしたりすることを通して、自分自身についての理解を深めていきます。面接は、クライアントとセラピストの共同作業です。内面の深いところでの変化をめざした心理療法になりますので、年単位の面接となることが珍しくありません。また、毎週の面接が意味を持つという特性もあります。ゆっくりと自分自身に向き合うことをしてみたいと思われる方にお勧めいたします。(担当:小泉桃代)


コラージュ療法

「持ち運べる箱庭」として1987年に森谷寛之が発案し、「心理療法」として以来、色々な場面で使われ、高い治療的効果が報告されています。やり方は簡単であらかじめ切り取ってある写真の中から「好きなもの、気になるもの」を取り出し台紙に貼って完成させます。心の問題に関係して、身体症状がでてきている(めまい、頭痛、下痢などの身体症状)時や困っている状態(不登校、引きこもりなど不適応状態、視線恐怖などの強迫行為など)の時に、心の問題を言葉にすることは難しいと思います。コラージュを制作することで、そうした心のモヤモヤとした感情を表現・整理し心の内面を意識化することができるようになってきます。コラージュ作品の中でいろいろと表現していくと、心の問題も整理され、現実においても良い変化が起きてくることのです。自己主張を得意としない日本人には向いている療法だと思います。話をしっかり受け止めてくれる聞き手と同じようにコラージュ制作を見守っていきたいと思います。(担当:松田正子)


自律訓練法

自律訓練法はドイツの精神科医シュルツが開発したリラクセーション法です。人間の身体には「自律神経」が備わっており、体温を調節したり心臓を動かしたりなど自然に体内機能を調整してくれています。しかし慢性疲労、緊張状態の持続、睡眠不足などのストレスが続くと自律神経の調整がうまく出来なくなってきます。それによって微熱、のぼせ、冷や汗、動悸、息苦しさなどの症状が出現してくるのです。「自律訓練法」は自ら「公式」を繰り返すことで自己催眠の状態をつくり、自律神経のバランスを整えることで体調を改善させます。また集中力を高めたり、疲労を短時間で回復させる効果もあります。医療現場では特にあがり症、対人恐怖などの社会不安障害や自律神経失調症、痛みのコントロールなどに利用されていますが、教育場面での集中力向上、職場の健康増進、更にスポーツ選手のイメージトレーニングや宇宙飛行士の健康維持などにも幅広く利用されています。(担当:山本理真子、松田正子、小泉桃代、)



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