心理療法の多くがセラピスト-クライエント関係に「言葉」を介在させ、言葉を手段として進めていくのに対して、動作法は「動作」を手段とするわが国オリジナルなものです。動作に「伴う体験とその仕方」に力点が置かれる。動作課題を適切に遂行できるようにセラピストが援助していく中で、例えば、クライエント自らが自分自身の身体の感じ(自体感)に気がつくようになり、次第に自分の身体が勝手に動いているように感じ(自動感) たり、自分以外のものに動かされているように感じ(被動感) たりしていたものが、自分の身体を自分で動かしているという感じ(主動感) へ変化します。「してもらう体験」から「自分でする体験」へ変化することにより自己コントロール感が得られる様になります。この様な面接室で得られた「体験様式の変化」が、日常生活の中での様々な不調感、不安定感、無力感などの症状の好転へ結びついていきます。この方法は広範な心理治療のあらゆる分野で著しい成果を挙げています。(担当:山口久恵、飯森洋史、宮田敬一 |