飯森 洋史の「クリニックの待合室」

仮面うつ病(症状・病気での朝日新聞でのQ&A集)

Q:50歳男性。小学校の先生ですが、口の中が塩っぱくて何も手かつかないといって大学の耳鼻科の味覚外来を受診したのですが、検査上異常がなく、原因不明で治せないと言われました。どの科を受診したら良いのでしょうか。

A:これは仮面うつ病が疑われます。うつ病には精神症状だけでなく身体症状を伴うものがあり、頭痛、腹痛、腰痛、前胸部痛、背部痛、四肢痛、肛門周囲痛などの痛みを伴うものが全体の6割に認められると言われます。その他、めまいや耳鳴り、味覚異常、咽喉頭異常感、しびれ感、胃部膨満感など様々な身体症状が報告されています。通常は精神科以外の各科を受診するのが特徴で、その背後にある精神症状(抑うつ、抑制、不安・緊張など)を見落とすと、正しい診断がなされないまま不適切な治療を受けることになります。

このように精神症状が目立たず身体症状が前面に出たものを精神症状が隠されたうつ病:仮面うつ病と呼びます。治療は他のうつ病と同じで抗うつ薬が投与されます。内科もきちんと診られる心療内科を受診したら良いと思います。

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